About the Field Spaniel

Aboutフィールド・スパニエルとは

  • 育て方について

    1. 基本の性格を理解する
    フィールドスパニエルは、穏やかで優しく、家族との絆を大切にする性格です。警戒心は少ないものの、初対面にはやや慎重なところもあり、無理に接触させず、本人のペースを尊重することが重要です。
    「甘えん坊で繊細」な一面もあるため、安心感を与えるような関わり方が理想的です。

    2. 毎日の運動と遊び
    もともとは猟犬のため、体力と好奇心が豊富です。運動不足はストレスや問題行動の原因になることもあるため、1日1〜2時間程度の運動が目安です。
    ・朝晩の散歩(各30分〜)
    ・ボール遊びや追いかけっこなどの遊び
    ・時には自然の中での散策やドッグランで自由に走らせる
    知的好奇心も強いため、知育トイやトレーニングで脳を使わせることも効果的です。

    3. しつけのコツ
    フィールドスパニエルは知能が高く、学習能力に優れていますが、繊細な性格のため強い叱責や命令口調は逆効果です。
    しつけのポイントは以下の通り:
    ・ポジティブ・トレーニング(褒めて伸ばす)
    ・一貫性のあるルール
    ・幼少期の社会化(他犬、人、音、場所に慣れさせる)
    特に、呼び戻しや待て、おすわりなどの基本コマンドは、生活の安全のためにも早めに習得させましょう。

    4. 被毛と耳のケア
    被毛は長く柔らかいため、放置すると毛玉や絡まりができやすいです。
    ・ブラッシングは週2〜3回以上
    ・月1回程度のシャンプー(汚れ具合に応じて)
    ・耳の掃除は必須:垂れ耳で通気が悪いため、耳垢や湿気による外耳炎になりやすい。定期的にチェックとケアを行いましょう。

    5. 食事と健康管理
    バランスの取れたドッグフードを基本とし、年齢や運動量に応じて量とカロリーを調整します。
    フィールドスパニエルは太りやすい傾向もあるため、おやつの与えすぎには注意が必要です。
    また、以下の健康チェックも欠かさずに:
    ・年1回の健康診断(特に股関節・甲状腺・眼科系のチェック)
    ・ワクチン・フィラリア・ノミダニ予防の徹底
    ・遺伝疾患の発症に備え、定期的な観察と相談

    6. 理想的な生活環境
    ・室内飼育が基本(暑さ・寒さに弱い)
    ・留守番は長時間避け、一緒に過ごす時間を多く
    ・静かで落ち着けるスペースを確保(安心できる寝床)
    ・滑りにくい床や段差対策も◎(股関節の負担軽減)



    まとめますとフィールドスパニエルは、飼い主との関係を何よりも大切にする愛情深い犬種です。適度な運動とトレーニング、丁寧なケア、そしてなにより「一緒にいる時間」が幸福な関係を築く鍵になります。
    手をかければかけるほど、それに答えてくれますよ。

  • 遺伝子疾患について

    フィールドスパニエルは全体として健康的な犬種とされていますが、特定の遺伝疾患にかかるリスクがあることも報告されています。以下に、主に知られている代表的な遺伝性疾患です。

    フィールドスパニエルに見られる主な遺伝疾患
    1. 股関節形成不全(Hip Dysplasia)
    ・股関節の骨と関節が正常にかみ合わず、関節に不安定さや変形が起こる疾患です。
    ・運動時の違和感や跛行(足を引きずる)、座り方がおかしい、階段を嫌がるなどの症状が見られます。
    ・重度になると関節炎や痛みに繋がることもあります。

    2. 外耳炎・慢性耳疾患
    ・垂れ耳で耳道が狭く湿気がこもりやすいため、慢性的な外耳炎になりやすい体質です。
    ・症状は、耳を頻繁に掻く、頭を振る、耳から悪臭がするなど。
    ・完全な「遺伝疾患」とは言えませんが、構造的な特徴に基づく慢性的な問題であり、体質として受け継がれる傾向があります。

    3. 甲状腺機能低下症(Hypothyroidism)
    ・甲状腺ホルモンの分泌が不足することで代謝が低下し、体重増加、元気がない、皮膚トラブル、脱毛などが見られます。

    4. 進行性網膜萎縮(PRA:Progressive Retinal Atrophy)
    ・網膜が徐々に機能を失い、視力が低下し、最終的には失明に至る進行性の目の病気です。
    ・発症年齢は個体差がありますが、遺伝的な要因が強く関与しているとされています。
    ・遺伝子検査によって保因犬の特定と予防的ブリーディングが可能です。



    予防と対策
    ・私どもはフィールドスパニエルの親犬に関して遺伝疾患の検査をしています。遺伝性疾患のリスクを減らすためには、健康な親犬の選定に努めます。

    ・定期健康診断の実施:早期発見・早期治療のために、年1回以上の健康診断(血液検査、関節チェック、眼科・耳科診療など)を実施。

  • ペットとしての特徴、飼い方

    フィールドスパニエルは、イギリス原産の希少な鳥猟犬であり、優れた家庭犬としても知られています。その落ち着いた性格と深い愛情表現は、一緒に暮らすパートナーとして理想的です。中型犬に分類され、体高は約45センチ前後、体重は18~25キロほど。被毛はレバー(チョコレート色)やブラックが基本で、光沢のあるシルキーな長毛が特徴です。

    性格面では、非常に温和で優しく、人懐っこい性質を持ちます。他の犬種に比べて少し内向的(シャイ)な面もありますが、それは慎重さや穏やかさの表れでもあります。特に家族に対しては深い忠誠心を示し、飼い主の感情に敏感に寄り添うタイプです。また、子どもや高齢者ともよく馴染み、落ち着いた家庭環境に非常に適しています。

    一方で、もともと作業犬として改良されてきた歴史を持つため、適度な運動と知的刺激を必要とします。運動不足になると退屈から問題行動を起こすこともあるため、毎日の散歩は最低でも30分〜1時間を目安に行いましょう。自由に走れる安全な場所やドッグランでの遊びも推奨されます。ボール遊びやフリスビーなど、飼い主とのコミュニケーションを取りながらの運動は特に効果的です。

    また、フィールドスパニエルは非常に頭が良く、トレーニングにも前向きに取り組みます。しつけは一貫性をもって、褒めて伸ばすスタイルが適しています。叱責よりもポジティブな強化を活用することで、信頼関係をより深めることができます。特に幼少期の社会化が大切で、さまざまな環境や人、犬との触れ合いを通じて、自信と適応力を育むことが重要です。

    被毛のケアについては、週に2〜3回のブラッシングを行い、毛玉や抜け毛の管理をしましょう。耳が垂れているため、湿気がこもりやすく外耳炎などのリスクもあるので、定期的な耳掃除が欠かせません。シャンプーは月1回程度が目安ですが、汚れがひどい場合は早めに洗ってあげましょう。

    フィールドスパニエルは、飼い主との絆を何よりも大切にする犬種です。そのため、長時間の留守番には向きません。孤独に弱いため、できるだけ一緒に過ごす時間を大切にし、心身の健康を維持できる環境を整えることが求められます

    総じて、フィールドスパニエルは知性・優しさ・落ち着きを兼ね備えた魅力的なパートナーです。日々の丁寧なケアと愛情を注ぐことで、かけがえのない家族として長く寄り添ってくれるでしょう。

  • フィールドスパニエルの歴史

    フィールドスパニエル(Field Spaniel)は、イギリス原産の鳥猟犬で、温厚で知的な性格と、美しい被毛を持つ中型犬です。

    起源と初期の歴史(19世紀)
    ・フィールドスパニエルの起源は1800年代のイングランドにさかのぼります。当時、スパニエル種は主に「陸(Land)」と「水(Water)」に分けられており、フィールドスパニエルは陸上の猟に適した鳥猟犬(ランド・スパニエル)として発展しました。
    ・特に「ブラック・コッカースパニエル」と「サセックススパニエル」などの交配を重ね、フィールドスパニエルとしての個体が確立していきました。

    ショードッグ重視による危機(19世紀後半〜20世紀初頭)
    ・19世紀末から20世紀初頭、ショードッグ(展覧会用)の理想を追いすぎた繁殖により、体が過度に長く、足が短い体型が好まれるようになりました。
    この結果、狩猟犬としての機能性が失われ、人気が急落します。
    また、外見を重視した無理な交配が原因で、健康面でも多くの問題が出始めました。

    復活への努力(20世紀中盤)
    ・一時は絶滅寸前にまで数を減らしましたが、数少ない愛好家たちが立ち上がり、より機能的で健康なフィールドスパニエルの再建に尽力しました。
    イングリッシュコッカースパニエル、スプリンガースパニエル、サセックス、スパニエル等が復活に協力したとされております。
    ・特にイギリスとアメリカのブリーダーたちの協力により、実猟性能と美しさを兼ね備えた犬種として復活します。

    現在のフィールドスパニエル
    ・現在は希少犬種のひとつで、登録数も多くありませんが、知る人ぞ知る「賢く、穏やかで、家族向きのスパニエル」として高く評価されています。
    ・ハンターだけでなく、家庭犬・セラピードッグとしても人気があり、日本でも徐々に知られるようになってきました。

よくある質問Q&A

  • フィールドスパニエルとはどんな犬種ですか?

    フィールドスパニエルは、穏やかで人懐っこく、家庭犬としても優れた性格を持つ中型の鳥猟犬です。落ち着いた性格で無駄吠えが少なく、子どもや他のペットとも上手に付き合えます。

  • 子犬を迎えるまでの流れを教えてください。

    まずはお問い合わせフォームまたはお電話にてご連絡ください。面談や施設見学を通じてご家族の環境をお伺いし、相性の良い子犬をご紹介いたします。譲渡時期は、生後60日以降を目安にしております。

  • 見学は可能ですか?

    はい、完全予約制にて見学を承っております。
    親犬や子犬の様子、飼育環境をご確認いただけます。感染症対策のため、他の犬舎を訪問された直後のご来訪はご遠慮いただいております。
    また、先住犬等を来舎はご遠慮下さい。

  • フィールドスパニエルの飼育に向いているご家庭は?

    おだやかで愛情深いため、初めて犬を飼う方や小さなお子様がいるご家庭にもおすすめです。ただし運動が大好きなので、毎日しっかり散歩できる時間を確保できるご家庭が理想的です。

  • 遺伝疾患の対策はしていますか?

    当犬舎では親犬すべてに対して遺伝疾患検査を実施し、健康状態を確認した上で繁殖を行っています。安心して子犬を迎えていただけるよう、透明性を大切にしています。

  • 遠方に住んでいますが、子犬を迎えることはできますか?

    はい、可能です。
    ご希望に応じてオンライン面談や輸送のご相談も承ります。ただし、犬のストレスや安全性を最優先に考慮し、可能な限り直接のお迎えをお願いしております。

  • 譲渡後のサポートはありますか?

    もちろんです。
    初期のしつけや健康相談など、譲渡後もLINEやお電話でのご相談を承っています。犬と飼い主さまが安心して暮らせるよう、長期的なお付き合いを大切にしています。

  • 子犬の予約はどのようにすれば良いですか?

    まずは当犬舎までお問い合わせください。ご予約をご希望の方には、面談または見学の機会を設けさせていただきます。そのうえで、ご家庭の飼育環境やライフスタイルに合う子犬がいる場合、ご予約金をお預かりして正式な予約となります。(30,000円生体代の一部として)
    なお、子犬の健康や成長状況を第一に考え、ご希望に沿えない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

  • 迎えるまでの費用はどのぐらいでしょうか?

    迎える時期は生後60日以降と考えております。
    生体代約500,000円〜その他、費用(ワクチン代等)約10,000円です。
    その他の費用は掛かりません。

  • 血統書はどうなりますか?

    血統書はJKC(ジャパンケネルクラブ)から発行されます。
    オーナー様には発行された血統書のコピーをお渡ししております。(乱繁殖を防ぐ為、血統を守る為)

Dog
introduction
わんちゃん紹介

親犬

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巣立っていった子犬たち

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